WiMAXを解約後に端末はどうしたらいいのか悩むところです。 おすすめの活用方法は、解約後に「これからのWi-Fi環境」をどうするつもりなのか? によって変わります。
今後のWi-Fi環境をどうするかによって端末には以下のような選択肢があります。
- 再びWiMAXの契約をして端末を再利用する
- 別回線を契約して、WiMAXの端末で利用する
- ポケットWi-Fiやホームルーターを今後使う予定はないから処分する
- 保管する
これから先のWi-Fi環境をどのように用意するかによって対応が変わります。 このページでは端末の活用方法から処分方法までをまとめて解説していきます。
WiMAXの端末は返却が必要な契約もある
まず最初に確認をしておきたいのが、いま手元にあるWiMAXの契約がはたして「買い切り」だったかどうかです。
最近のWiMAXのプロバイダによっては機種はレンタルで解約時に返却の必要がある契約も少なくありません。 5GConnectやシンプルWi-Fiがこのタイプになります。
返却の必要がある場合には、その後活用することはできません。解約後すみやかにプロバイダの返却方法にしたがって端末を返送するようにしてください。
なお付属品や元箱なども返却する必要があるので付属品も忘れずに返却しましょう。
ここからは端末を購入する契約だった場合の解約後の活用方法を解説します。
今後のWi-Fi環境をどうするかを考えましょう
すぐに処分を検討するよりも、今後のインターネット環境やWi-Fi環境の活用方法について考えましょう。 すでに次のWi-Fi環境には以下のような選択肢があります。
- 光回線など別環境を用意する
- ポケットWi-Fiもしくはホームルーター環境は継続する予定
- 携帯回線だけ利用。Wi-Fi環境は終了
WiMAXから光回線など固定回線に乗り換える
WiMAXのホームルーターから光回線など固定回線に乗り換える場合には、完全に環境を置き換えることになるために、ホームルーターは不要になるでしょう。
この場合には2つの選択肢が考えられます。
- WiMAXの端末を廃棄する
- WiMAXの端末を買い取ってもらう
ポケットWi-Fiもしくはホームルーター環境は継続する予定
WiMAXの契約期間が終了したため別サービスに移行する予定の人は「WiMAXの端末は手元に残しておきましょう」
少なくともWiMAX+5Gに対応した機種はSIMフリーのルーターとなっています。周波数さえあえば利用することができます。 ドコモやソフトバンクのSIMカードだとそれぞれの主力の周波数帯をつかめないので実用性は低いです。
その代わり、auが提供しているPovo2.0と楽天が提供している楽天最強プランはともに利用できます。 もしすぐにはPov2.0や楽天を利用しないとしても試してみたくなる可能 性は十分にあるでしょう。
ですから一応手元に残しておくことをオススメします。
- WiMAXの端末をPovo2.0で利用する
- WiMAXの端末を楽天最強プランで利用する
通信回線は携帯電話の大容量プランに一本化する
これまではポケット型Wi-Fiやホームルーターを利用してきたが、携帯回線に一本化して利用する予定。 この場合には今後の利用状況が分からないために、手元に残して置くことをオススメします。
もちろん今後絶対に使わないなら手放してもいいかもしれませんが、例えば、WiMAXの速度に不満があったり、電波状況に不満があったのであれば回線をPovoや楽天に変更するだけで満足な環境を得られるかもしれません。
携帯電話回線のプラン次第では使い勝手に不満がでてくるかもしれません。 そのときに、利用価値があるはずなのでひとまず手元に置いて様子をみるのがいいでしょう。
- WiMAXの端末をしばらく保管しておく
解約後のWiMAX端末を廃棄する
WiMAXの端末を廃棄するを解説します。 一番簡単なのは携帯電話ショップで回収してもらう方法です。
携帯電話ショップで回収してもらう
モバイルリサイクルネットワーク(MRN)の取り組みで「携帯電話・PHSの本体・電池・充電器」をブランドに関係なく「無償」で各社ショップ等で加入しているサービスです。
無料で廃棄できますし、リサイクルにもなります。
自治体の指示に従って小型家電の回収・リサイクルに協力する
これは居住地域の自治体のホームページなどに掲載されているので、各自治体の指示に従ってリサイクルに協力してください。大型スーパーや家電量販店に小型家電回収ボックスが設置されているケースが多いようです。
気をつけてほしいのは、バッテリー内蔵タイプはリサイクルできないこと。ですからWiMAX+5Gのポケット型Wi-Fiルータータイプはリサイクルには出せません。
参照:使用済み小型家電のリサイクル お住まいの市町村の分別ルールに従い、正しくリサイクルを
解約後のWiMAX端末をリサイクルショップ・フリマで売る
解約後の端末はリサイクルショップなどでも買い取ってもらえます。とくに全国展開をしているブックオフや、ゲオといったリサイクルショップはその場で査定、換金をしてくれます。
しかし、買取店によっては取り扱い対象外で買取をしてもらえないケースがあります。携帯電話の取り扱いがない店舗などでは難しいでしょう。
店舗数は少ないですが、中古のパソコンやタブレット携帯電話を取り扱いしている専門のショップなどでも買取してもらえるケースがあります。
イオシスやソフマップなどが有名です。
ただWiMAXのルーターはiPhoneなどのようにメジャーな製品ではありません。買取金額はかなり少額になってしまいます。
そこでオススメしたいのがフリマでの販売です。
WiMAXはフリマで売るのがいい
メルカリやラクマ、Yahooオークションなどでも販売されています。WiMAX2+だとかなり値段が下がりますが、WiMAX+5Gの端末なら5,000円~10,000円程度での取引がされています。
送付や梱包をする手間がかかりますが、フリマで売った方がリサイクルショップなどで売るよりも高く売れるのでオススメです。
WiMAXの端末をPovo2.0や楽天モバイルで利用する
WiMAX+5Gの機種はSIMフリーとなっています。これは 総務省のガイドラインに沿ってのことでSIMロックは原則禁止されるようになったのが理由だと思われます。
SIMフリー端末ですからドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルといったau系以外のSIMカードも利用できます。(ただし動作保証はありません。)
ですがドコモがメインで利用する周波数帯やソフトバンクが メインで利用している周波数帯に対応しているわけではないため、この2社との相性とは正直よくありません。
WiMAXの端末を再利用するのにピッタリなのがauから格安プランとして販売されているPovo2.0とauと同じ周波数帯を利用している楽天モバイルです。
Povo2.0をWiMAXの端末で利用する
WiMAXはそもそもauの周波数帯を利用するのでWiMAXの端末もauの周波数帯に対応するように作られています。Povo2.0はauと同じKDDI株式会社が運用しており、利用電波もauと同じです。
WiMAXの契約ではオプション料金を支払わないと使えなかったプラチナバンドの800Mhz帯もPovo2.0は同じ料金で利用できます。
Povo2.0のSIMカードを利用する際は「プラスエリアモード」で利用しましょう。
楽天モバイルで利用する
楽天モバイルが総務省から割り当てられている周波数帯は最近1つ割り当てられたのと合せて4GLTEで2つ、5Gで2つです。
もともと割り当てられていた4GLTEは1.7Ghz帯のバンド3。5Gは3.7Ghz帯のn77と28Ghz帯のn257。もともとWiMAXは28Ghz帯は対応していないのですが、それ以外のバンド3とバンドn77はともに対応しています。 さらに楽天がauから借りている パートナー回線のプラチナバンドも対応しています。
このように楽天モバイルはWiMAXの端末と非常に相性がよく、さらに無制限で利用できる点も同じ。 楽天モバイルの利用エリア内であれば十分に実用的です。
様子見でWiMAXの端末をしばらく保管しておく
これは他の環境に乗り換えたときなどに、すぐに手放すと勿体ないので、本当に不要だと感じるまでは保管しておくのも悪くないと感じるからです。
正直WiMAX2+の端末はほぼWiMAX専用端末だったのであまり保管しておく意味がありません。 ですが、いまのWiMAX+5Gの機種はauの回線が利用できるため、前述したようにPovoや楽天モバイルで運用することもできます。
もしこれまでのWiMAXのような環境に戻したくなった時に端末を買い戻すことになるのはちょっと勿体ないです。 WiMAXから別の環境に乗り換えて問題も、不満もなくなったタイミングで売るなり、廃棄するなりの判断をしても遅くはないと思います。
まとめ
WiMAXを解約して手元の端末をどうするのかについて解説しました。
- 再びWiMAXの契約をして端末を再利用する
- 別回線を契約して、WiMAXの端末で利用する
- ポケットWi-Fiやホームルーターを今後使う予定はないから処分する
- 保管する
新環境が落ち着くまでは、さらなる乗り換え先として検討するのも悪くないでしょう。